テーマ:日本語

西暦か元号か

西暦か元号か 公文書はできるだけ早く西暦に統一すべきだ 松野町夫 (翻訳家) 新元号「令和」が公表されたとき、私は「令」という漢字に少し違和感を覚えた。「平成」とちがって、「令和」には威圧的な響きがある。 案の定、新元号「令和」に漢字の本家・中国から批判の声があがった。 「令和」は音声上、「零和」を連想させ、「平和…
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有題文と無題文

有題文と無題文 「は」は有題文を導き、「が」は無題文を導く 松野町夫 (翻訳家) 日本語の文は、「~は」または「~が」がリードする。「~は」は主題を示し、「~が」は主格を示す。主題を示す「は」のある文を有題文(または主題文)、「は」のない文を無題文という。無題文は一般に、主格を示す「が」はあるが、主題を示す「は」はない。 …
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「は」と「が」

「は」と「が」 「は」は 対比、限度、留保付き肯定、部分否定を示し、「が」は 排他を示す 松野町夫 (翻訳家) 英語は主語で始まるが、日本語は「~は」や「~が」で始まる場合が多い。「~は」は主題を示し、「~が」は主格を示す。たとえば、日本昔話『桃太郎』は次のように始まる。 むかしむかし、あるところに、おじいさんとおば…
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主語と主題

主語と主題 主題は、主語よりはるかに意味が広い 松野町夫 (翻訳家) 主語とは何か。主語は元来、英語など印欧語の文法用語である。主語は基本的に名詞で、述語動詞の示す動作や状態の主体を表す。動作主。作用主。たとえば、” She’s nice. I like her.” における ”She” や “I” が主語となる。 …
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和製漢字

和製漢字 漢字物語 (7) 松野町夫 (翻訳家) 漢字は本来、漢の文字であるが、日本では一般に、日本で作り出された漢字に似た文字、つまり和製漢字を含めて漢字と総称する。和製漢字は日本独自の漢字なので中国では通じない場合が多い。 和製漢字はほとんどが会意文字である。会意とは「意味を合わせる」の意。たとえば、 「畑…
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漢字の長所と短所

漢字の長所と短所 漢字物語 (6) 松野町夫 (翻訳家) 世界には3000~5000の言語が存在し、それぞれ独自の音声、語彙、文法を持つ。文字を持たない言語も多いが、国家単位でみると、ほぼすべての国が文字を使っている。文字は表音と表意に大別できる。現在地球上で使われる文字の大部分は表音文字で、なかでもアルファベット(ローマ…
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熟語

熟語 漢字物語 (5) 松野町夫 (翻訳家) 山、河、海のように、漢字は1字1語を表す。しかし学生、学習、好奇心のように、2字以上で1語となるものも多い。2字以上の漢字が結合して1語となったものを日本では熟語、中国では成語(chéngyǔ)という。以下の語は日本ばかりでなく、筆談の場合、中国でも通じ…
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漢字の成り立ち

漢字の成り立ち 漢字物語 (4) 松野町夫 (翻訳家) 漢字はその字形の構成上、象形・指事・会意・形声の四つに分類できる。象形文字と指事文字は最初に発生した基本的な漢字。この基本漢字を組み合わせたものが会意文字と形声文字。 象形文字: 物の形を抽象化して表わした文字。「日」「月」「川」「木」「人」「馬」など。 指事…
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部首・画数・読み

部首・画数・読み 漢字物語 (3) 松野町夫 (翻訳家) 漢字辞典は一般に、漢字の「部首」「画数」「読み」「筆順」などの情報を提供する。最近では紙の辞書の代わりに、電子辞書(CDやDVD)やオンライン辞書を愛用する人が多い。 漢字辞典オンライン http://jiten.go-kanken.com/ 漢字辞典…
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漢字の移り変わり

漢字の移り変わり 漢字物語 (2) 松野町夫 (翻訳家) 現在知られている最古の漢字は、殷の時代に使われた甲骨文字である。漢字は時代が進むにつれ、絵画的な甲骨文字から、次第に線条的な字形へと変化していった。漢字の移り変わりは、中国の王朝の変遷と関係する。以下は、主にウィキペディアの「中国の歴史」や「漢字」を参考にした。 …
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漢字の誕生と甲骨文字

漢字の誕生と甲骨文字 漢字物語 (1) 松野町夫 (翻訳家) 日本語の現代文はふつう、漢字・ひらがな・カタカナ・ローマ字などを使用して書く。たとえば、「鹿児島MBCテレビの『私たちの宝物』は、視聴者の赤ちゃんを紹介する番組です」、というように。使用する文字はたいていの場合、「ひらがな」が一番多いが、この例では漢字が14字と…
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一事不再理

一事不再理 判決が確定した事件は再び起訴することができない 松野町夫 (翻訳家) テレビ朝日の刑事ドラマ、相棒(season 13)第3話 『許されざる者』は、殺人の容疑で逮捕・起訴され、裁判で無罪が確定し釈放された男が「あれは本当は自分がやった」という手記を出版しようとして、その直前に、彼の弁護を担当した女性弁護士によっ…
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キラキラネーム

キラキラネーム 赤ちゃんにはふつうに読める名前を 松野町夫 (翻訳家) 赤ちゃんは国の宝。赤ちゃんは、男の子にしろ、女の子にしろ、あどけなくかわいいので見ていると思わず笑みがこぼれてしまう。 奈良時代の万葉歌人、山上憶良(やまのうえのおくら)も子供が大好きだった。 銀(しろかね)も 金(くがね)も玉も何せむに ま…
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二項対立とは何か

二項対立とは何か 二項対立は分類の基本、これ自体に欠陥はない 松野町夫 (翻訳家) 最近「二項対立」という言葉をよく耳にするようになった。この語は日本では否定的なニュアンスで使用される場合が多い。たとえば、「原子力行政について脱原発と推進という二項対立で捉えるのは不毛である」とか、「二項対立的なとらえ方は視野をせばめる」と…
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数字語の提案(改良版)

数字語の提案(改良版) 日本語を数字で表現する 松野町夫 (翻訳家) 以前(2008.12.03)、「数字語の提案」 http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-569.html を発表したが、内容をもう一度吟味して、さらに使いやすい改良版を提案したい。 数字語は、伝統的な数字の読…
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男ことば・女ことば

男ことば・女ことば 「あら、どうしたのかしら?」は女ことば 松野町夫 (翻訳家) 英語では船や車、国を女性に見立てて代名詞 “she” で表現する場合がある。たとえば、車をガソリンで満タンにする場合、車を女性に見立てて、 Fill her up! → 満タンにしてよ!(直訳すると、「彼女を満タンにしてよ」) も…
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男前

男前 異性を表現する反対語がないことば 松野町夫 (翻訳家) 男前という言葉はあるのに、どうして「女前」はないの?姪の息子・春樹君の質問である。なぜかな?男らしい顔つきを男前というが、おそらく、「男前」は歌舞伎に由来する。11代目の市川海老蔵は男前であり、あのまなざし、あの仕種は、たしかに人を魅了する。歌舞伎には男の役者…
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日本語の助詞

日本語の助詞 助詞がモノとモノとの関係を示す 松野町夫 (翻訳家) モノとモノとの関係。これほど奥の深い遠大なテーマを私はほかに知らない。知識は究極のところモノとモノとの関係をときあかすことにほかならない。現代文明を、もっとありていにいえば、コンピュータ社会を根底で支えている RDBMS(リレーショナルデータベース管理シス…
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梅雨

梅雨 つゆざむの 永田橋行く 傘ふたつ 松野町夫 (翻訳家) 梅雨は日本だけでない。朝鮮半島南部、中国の華南や華中の沿海部、台湾にもある。日本の梅雨入りは、沖縄が一番早く 5月上旬~6月下旬、青森が一番遅く 6月中旬~7月下旬ころとなる。北海道には梅雨がない。(Hokkaido has no rainy season.) …
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日本語の受身

日本語の受身 「感動させられた」よりも「感動した」の方がいい 松野町夫 (翻訳家) 「驚いた」を「驚かされた」、あるいは「感動した」で十分なのに、わざわざ受身にして「感動させられた」と表現する人が増えてきている。なぜ受身にするのか?おそらく英語の影響にちがいない。英語的な発想がいつのまにか私たちの心に住み着き、伝統的な日本…
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「見る」と “see”

「見る」と “see” やまとことばの「みる」は驚くほど奥が深い 松野町夫 (翻訳家) 日本語の「見る」と英語の “see” を比較すると、いろいろなことが見えてくる。意味の共通点や相違点はもちろんのこと、日英両言語のクセ(独自の傾向)も見える。「見る」と “see” の共通する根源の意味は、「目でものを見る」(see s…
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インスパイアとは何か

インスパイアとは何か 英語の “inspire” は「息を吹き込む」 松野町夫 (翻訳家) この小論は、親友のコメントにインスパイア(触発)されて書いたもの。最近、「このインテリア用品はインド旅行の体験にインスパイアされて選んだ」というような表現をよく耳にするようになった。実際、「インスパイア」 ”inspire” は、曲…
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文化とカルチャー

文化とカルチャー 文化は土くさいもの!? 松野町夫 (翻訳家) 文化とは何か? この問いに即答するのはむずかしい。日本語の「文化」を文字通り訳すと、文=学問・芸術なので「学術化」となる。つまり、文化とは後天的に「学習すること」により身につけていくもの(=価値観・生活様式)。日本語の「文化」には、どこかハイカラなニュア…
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人名

人名 子供の名前はできるだけシンプルに 松野町夫 (翻訳家) 日本の苗字は、いったいどのくらいあるのだろうか? これは、苗字(姓、氏)をどのように分類するかで大きく変動する。たとえば、佐藤、佐東、佐当、左藤、左東について、漢字で分類すると 5件となるが、「さとう」という読みで分類すると 1件となる。また、漢字には旧字…
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地名の由来

地名の由来 吾平(あいら)の「ああ、ひらひら説」と「ひら=斜面説」 松野町夫 (翻訳家) 人に名前があるように、土地にもそれぞれ固有の名前(=地名)がある。地名はその土地特有の地形・動植物・歴史・伝説などに由来するものが多い。地名は古代から人間の共同生活に欠かせない神聖で重要な名称であり、地名を見れば、当時の地形や動植物の…
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東日本大震災

東日本大震災 地震と震災の正式な名称 松野町夫 (翻訳家) 2011年(平成23年)3月11日14時46分、太平洋三陸沖を震源として発生した地震について、気象庁は当日、この地震を「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」と命名した。マスコミでは、「東北・関東大地震」「東日本大地震」「東日本巨大地震」「東北沖大地震」な…
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万葉仮名とは何か

万葉仮名とは何か 古事記にみる万葉仮名の世界 松野町夫 (翻訳家) 古事記は、稗田阿礼(ヒエダノアレ)が天武天皇の命令で暗唱した神話などを、太安万侶(オオノヤスマロ)が元明天皇の命令により編集・記録した文書で、712年(和銅五)に完成したという。この時期は奈良時代(710-784)の初頭にあたる。当時、日本語には文字がなか…
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主義とイズム

主義とイズム 「主義」は “principle” の訳語だった 松野町夫 (翻訳家) 日本語の「主義」は、おおまかに言うと 2つの意味がある。いずれも人間の考えたもの(思想や制度)に関連する。 (1) 行動の基準となる考え方や方針。principle, policy <用例> それは私の主義に反する。 …
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吾平町(あいらちょう)

吾平町(あいらちょう) 吾平は神話のふるさと 松野町夫 (翻訳家) 鹿児島県には「あいらちょう」が2つある。姶良市姶良町(あいらし・あいらちょう)は薩摩半島の鹿児島湾北部の近辺にあり、一方、鹿屋市吾平町(かのやし・あいらちょう)は大隅半島のほぼ中央に位置する。漢字は異なるが、どちらも同音なので混乱することがある。おもしろい…
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早口ことば

早口ことば (tongue twister) この釘はひきぬきにくい 松野町夫 (翻訳家) 「生麦・生米・生卵」のように、早口では正確に発音しにくいことばを「早口ことば」という。昔からいろいろな文言があるが、なかでも「東京特許許可局」、「隣の客はよく柿食う客」、「坊主がびょうぶに上手に坊主の絵を描いた」、「赤巻紙・青巻紙・…
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